HOME 〉ウズベキスタン基本情報 〉観光するにあたっての諸注意
ウズベキスタンは、旧ソ連から独立して25年。気軽に旅行が出来るようになって、まだ日が浅く情報も流動的。日々、観光開発は進んでいるものの、まだまだ未熟な国と言える。そんな国と知って、ウズベキスタンを楽しむのがお勧めです。
情報がまだ少なく、国の情勢が変化し続けている中、旅がしにくい国と言われていますが、観光とウズベキスタンの人々の魅力いっぱいの国。同じアジアの仲間、きっと心が通じる事でしょう。
Good Point
世界遺産、シルクロードの名所観光ができる。
まだ開発されていない自然。
砂漠を体験し、ラクダに乗る。
のんびりした時間を楽しめる。
日本と比べて物価が安く、果物や野菜が特に美味しい。
人々は優しく親日家が多い。
イスラーム文化に触れたり、旧ソ連を体験したり、異文化体験できる刺激が最高に楽しい。
Weak Point
接客サービスは無愛想、綺麗なトイレが少ない、油っこい食事、言葉が通じない、値段が分からない他…、挙げたらキリがないかもしれない。しかし、良いホテルが無い訳でも、全てサービスが悪い訳でもありません。ウズベキスタンの旅に関する情報さえあれば、他では味わえない興味深い発見ができるユニークな旅になるでしょう。
Contents
世界遺産
世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた宝物。
ウズベキスタンには、国際連合教育科学文化機関(UNESCOユネスコ)の世界遺産リスト登録された地域が4ヶ所ある。
1990年、登録「イチャン・カラ(ヒヴァ)」は、城壁の町。イチャン・カラはその内城部分で、ラクダを連れた商隊が行き交った頃の姿がそのまま残されている野外博物館である。
1993年、登録「ブハラ歴史地区」は、シルクロードの中枢に位置し、2500年以上の歴史を誇る町で、今も中世の街並みが保存されている。
2000年、登録「シャフリサーブス歴史地区」アミール・ティムール生誕の地。アク・サライ宮殿やティムール縁の人々の廟など、壮大な建築が残っている。
2001年、登録「サマルカンド文化交差点」ティムールが愛した青の都。中央アジアを代表する建築群レギスタン広場など、当時の栄華をうかがわせる建物が今も旅人の目を惹き付けている。
他に、無形文化遺産として2001年に宣言された「ボイスン地区の文化的空間」も、美しい自然と独特の文化を持ち、民間伝承の音楽や舞踊、生活様式を保っている。また、2003年に宣言されたウズベキスタンとタジキスタンにおける「シャシマカーム・ミュージック」がある。
旅行できるの?
ウズベキスタンの国情は安定し、治安は一般的に想像されているほど悪くない。観光客誘致にも力が入り、ビザ取得も簡略化され、ウズベキスタン航空の日本からの直行便も定着した。
ユネスコの世界遺産に登録された4ヶ所(ヒヴァ・ブハラ・シャフリサーブス・サマルカンド)また、無形文化遺産に宣言されているボイスン地区の他、4,000を超える文化的・歴史的遺跡や建造物、豊かな自然など観光の魅力が数多い国である。それぞれが個性的な特徴と人を惹きつける“秘密”がある。
首都タシケントは、中央アジア唯一の地下鉄が走り、真っ直ぐな道路に大きなビルが建ち並ぶ近代都市である。1966年4月に起きた大地震の後に再建された地域が新市街地で、大型ホテルやショッピングセンターなどが点在する。一方、タシケントの北側には旧市街地が広がり、賑やかなバザールや中世の建築物、迷路のような土塀の民家が建ち並ぶ。ここでウズベキスタンの新旧を見ることができるのだ。ウズベキスタンは、他の国では決して体験できない旅が出来る事だろう。
旅の注意点
国の事情を理解し、健康で安全に旅行が続けられるように、ご注意ください。
快適な旅にするために・・・下記3点をお忘れなく!
※2018年より法律が変わっておりますので、詳しくは大使館などにお問合せください。
VISA・税関申告・滞在登録
■日本から観光でウズベキスタンを訪問する方は、VISAは日本で取得してください。招待状不要で、在日ウズベキスタン大使館で営業日2~3日で発行されます。地方の方は郵送も可能。
2018年2月10日より30日以内の滞在はVISAが不要になりました。
■入国の際、税関申告書は2枚同じ物を書いて提出してください。スタンプを押して1枚は返却され、出国時に絶対必要な物です。出国の際、入国の申請所持金よりも多いと問題になるので注意してください。
2018年1月より入国の際、2,000USD以内の持込みであれば税関申告は不要になりました。
■ウズベキスタンでは、宿泊する全ての町で滞在登録が必要です。観光VISAの場合は、必ずホテルに宿泊しなければなりません。ホテルのフロントにパスポートを預ける際に自動的に登録されます。招待VISAで友人宅などに宿泊する際は、自分でオビール(移民局)で滞在登録をしてください。
2018年6月1日より観光目的の30日以内の滞在で、各都市3日以内の滞在には登録は不要になりました。3日以上は登録が必要です。
※以下、日本語観光ガイド養成テキストから抜粋しています。
写真
観光地の遺跡や博物館などでは、殆ど撮影に制限はありませんが、一部で内部の撮影に料金がかかる所があります。
観光地以外では、写真を撮ってはいけない場所があります。非常時に避難所になるタシケントの地下鉄の駅や構内、飛行機も含めて空港、また軍事施設になっているので橋の写真も撮らないでください。警官に見つかると没収される事もあります。
現地の人の写真を撮っても問題ありませんが、カメラを向けた時に「OK?」など、声を掛けると良いでしょう。
2018年2月より、地下鉄などでの観光目的の撮影は許されています。
天気と健康
ブハラやヒヴァは砂漠に囲まれているので夏は50℃になり、冬は-20℃まで下がります。昼と夜の寒暖の差が激しいので注意が必要です。夏は暑く乾燥しているので、喉が渇きますし、肌も乾燥します。気付かぬうちに熱中症になっている事もありますので、充分に水分を摂ってください。町中や観光地ではペットボトル入りのミネラルウォーターが買えます。
服装
軽くゆったりとした着慣れた楽な服装をお勧めします。夏は陽射しが強いので帽子やサングラスがあった方が良いです。日焼けを防ぐ服装や、山や夜は冷えるので上着の準備が必要です。冬は防寒用コートに帽子、手袋などしっかり防寒対策をした方が良いです。
また、イスラームの宗教色の濃い場所へ行く場合には、特別な制限はありませんが、男女とも露出の多い服装は避けたほうが好ましいでしょう。
食事
果物を食べた後に生水はもちろん、ミネラルウォーターでも飲まない方が無難です。お腹を壊す事があります。お腹を壊してしまったときはお茶をお勧めします。ウズベキスタンで飲まれている緑茶は、血圧を下げる作用があります。食事の後は、熱いお茶が一番です。油が多く使われている食事の後も、冷たい物は避けた方が無難です。(ウズベキスタンでは、日本人が消化酵素を持たない(少ない)綿花油を使っている事が多いので摂り過ぎは禁物です)
トイレ
町の中でトイレを見つけるのは難しいので、ホテル・レストランやデパート等で利用しておく事をお勧めします。特に地方は、あっても綺麗とは言えません。町から町への移動途中では穴があいているだけのトイレが殆どです。トイレの多くが有料で500スム位です。係りの人に払い、トイレットペーパーをもらいます。紙がない所もありますし、あっても質が良くない事もありますので、準備をお勧めします。
長い距離を移動する場合、1度位は砂漠のようなところで青空トイレを体験することになる可能性があることも付け加えておきます。
治安
町の中で凶悪な犯罪に巻き込まれるような事は、まずありません。ただし、外国人はスリや置き引きの被害にあう可能性がありますので、人込みの中、特にバザールや駅、公共交通内等では、充分な注意が必要です。
また、夜に旧市街を一人で歩くなどは現地人もしませんので、言うまでもありません!!!
パスポート
外国からの旅行者は常にパスポート携帯(コピーは不可)が必要です。国内線も列車のチケット購入などもパスポートが必要。観光の場所の入場にも必要なことがあります。
町の中でも警官に提示を求められる事があります。その時は素直に提示し、渡さずに開いて見せましょう。
宿泊する全ての町で滞在登録(レギストラーツィア)をしなければなりません。旅行の場合、ホテルやB&Bでパスポートを渡して自動的にしてもらえます。チェックアウトの時、受け取りを忘れずに。
交通
もちろん交通ルールはありますが、人も車もマナーが良いとは言えません。日本とは進行が左右逆なので、信号があっても道路を渡る時は注意が必要です。
また、歩道も段差が多く、穴があいている等、あまり良くありませんので足元には充分ご注意ください。
買い物
円は殆どの場合、受け取ってもらえません。可能な場合もレートが悪くなります。タシケントのホテルや銀行で円からスムへ両替ができます。お土産などはドルでも買い物できる所もありますが、お釣りがない事も考えられますので、買い物に応じた額の準備をお勧めします。古い札や落書きのある札、破けた札は受け取ってもらえません。クレジットカードはタシケントの数箇所で使えますが、トラブルの元になる可能性がありますので、お勧めしません。トラベラーズチェックは使えません。
ヤミの両替屋がいますが違法ですから、決して近寄ってはいけません。
本ページでは、ウズベキスタン旅行について一般的な注意事項をまとめましたが、女性の一人旅、または女性だけの女子旅にフォーカスして注意事項はこちらにまとめています。
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ウズベキスタンの女性一人旅で注意すること