ウズベキスタンの女性一人旅で注意すること

現地在住者の目線で、実際にあった出来事なども織り交ぜながら解説します。

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ウズベクフレンズに旅行の手配をされる方の半数以上、7~8割程度は女性です。
その半数はグループ旅行ですが、半数は一人旅です。
ウズベキスタンで一人旅をする女性は少なくない、どころか、それなりに多いと言えます。
女性の一人旅といって気になるのは、旅行先の治安。
ウズベキスタンの治安は果たして大丈夫なのか?
一人で夜で歩いても危険はないのか?
その辺りの気になるところを、現地在住者の目線で、実際にあった出来事なども織り交ぜながら解説します。

危険度レベル〜外務省の海外安全ホームページ

実際のデータ〜外務省の海外安全ホームページ

出典:外務省 海外安全ホームページ ウズベキスタン

アフガニスタンの国境付近はレベル2、キルギスとタジキスタンとの国境付近はレベル3になっているものの、ほぼ全域でレベル1になっています。
女性の一人旅云々に関わらず、国境付近に行ってみようという人はいないと思いますので、ほとんどの人にとって危険度はレベル1でしょう。

では、ウズベキスタン現地在住者にとって、ウズベキスタンの治安は実感としてどうか、というところですが、これについては、体感として危険があるように思えません。
ウズベキスタンの治安は概ね良いと言って間違いありません。
危険な目に遭ったことは思い出そうにも思い出せないくらいですし、友人知人が危険な目に遭ったという話もあまり聞いたことがありません。
とはいえ、幾つかは聞きましたので、その事例は後ほど記載します。

筆者が初めてウズベキスタンに来たのは2006年前後のことですが、当時正規のタクシーはほとんどなく、ほぼ全て白タクだったのですが、若い女性が夜遅くに白タクに乗る姿を見て驚いた記憶があります。
また、夜遅い時間、22時前後でも、若い女性が一人で街を出歩いていたりしてましたし、それは2020年台の現在でも変わりません。
現地の肌感覚としては、治安は大変良いと言えるでしょう。

現地で実際にあった「危険」の具体例

現地で実際にあった「危険」の具体例
ウズベキスタン国内が概ね安全なのは分かった。とはいえ、危険がゼロというわけではないでしょう?
と言われると、確かに幾つか良くない話を聞いたことはあります。
その辺りを例示しましょう。

まず、ツアーガイドに着替えを覗かれたケース。
ブハラのどこかの施設で着替えている時に、ツアーガイドの男性が、天井から着替えを覗いていたとの報告を受けたことがあります。
このツアーガイドについてはウズベクフレンズとは全く関係のない人物なので、誰なのかはわかりませんが、ツアーガイドと言っても男性であるなら、注意が必要ですね。

次に、レギスタン広場のメドレセのミナレット(尖塔)に登る時に、警備員の男性に下から触られたケース。
レギスタン広場、正面左手のメドレセ、ウルグベク・メドレセは、警備員に賄賂を支払うとミナレットに登れることで有名です。
もちろん、ウズベクフレンズでは賄賂を支払ってミナレットに登ることは推奨しておりません。
とはいえ、登る人は少なくありません。
いざ、ミナレットに登るということになると、賄賂を受け取った警備員が後ろからついてきて、身体を触ってくるという話がちらほら聞こえてきます。
ミナレットに登ること自体推奨しませんが、もし登るのであれば、男性の友人などに後ろからついてきてもらうなどして、防衛しましょう。

知る限りでもこのような事例で、致命的なものとは言えませんが、気をつけておくべきです。
今後似たような話があれば、随時追記していきます。

旅行中危険を避けるための3つの注意

次の3点を抑えておくだけで、危険を回避できる場面もありますので覚えておきましょう。

服装について

服装について
ウズベキスタンはムスリム(イスラム教徒)が大半です。
イスラム教は大きく2つの宗派に分かれていて、ひとつはスンニ(スンナ)派、もうひとつはシーア派です。
スンニ派とシーア派では、スンニ派の方が穏健と言われており、ウズベキスタンもスンニ派です。
服装についても、スンニ派はそれほど厳しくなく、髪を絶対に隠すシーア派と違って、髪を隠さない人も結構います。
シーア派は素肌が見えないように全身を覆う、チャドルやブルカなどの服しか着ませんが、スンニ派はほぼ自由です。

ですので、ウズベキスタンでは女性でも自由な服装が認められており、旅行者も自由な服装で問題ありません。
ただ、危険回避という意味では、イスラム教徒の人々と同じような服装をするべきでしょう。

夏でも素肌を見せないようにする、髪はスカーフや帽子で隠す。
そういった心がけひとつで、嫌な思いをすることを避けれるのなら、そうするべきだと思います。
特に、モスクやメドレセに行く際は、肌の露出は避けましょう。

態度について

態度について
ウズベキスタンの男性の中には、馴れ馴れしくしてきたり、体を触ってくるような人も、中にはいます。
やられて嫌なことをされた時は、笑って流したりせず、しっかりと怒り、不満であるという意思表示をして下さい。
そうしなければ、嫌な思いをし続けることになるかもしれません。

言葉について

言葉について
旅行をしていると、現地の人々は色々なものを勧めてきます。
必要なものであれば構わないのですが、必要のないモノやサービスであれば、その場で断りましょう。
ロシア語で「必要ありません」は「ニナーダ」と言います。
挨拶や感謝の言葉だけでなく、ニナーダも覚えておきましょう。
 
本ページでは、女性の一人旅、または女性だけの女子旅にフォーカスして注意事項をまとめましたが、ウズベキスタンを観光するにあたっての一般的な注意事項をこちらにまとめています。
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観光するにあたっての諸注意